トピック一覧

技術

『Rustで作るプログラミング言語』を読んで、かねてから構想していた自作言語を形にした

Rustで作るプログラミング言語という書籍が先日発売されました。簡単なプログラミング言語を作ってバイトコードに変換して実行したりネイティブコードに変換して実行してみよう、という本で、大変面白く読みました。最終的にまあまあ本格的な言語になるので、これを元にするとわりとちゃんとした言語を作れそうです。 この書籍で最終的に作られる言語はこちら: GitHub - msakuta/ruscal: Programming language implementation learning project ち…

Kotlin Fest 2024のためにCompose HTMLでWebサービスを開発した話

こんにちは、モーニーングルーティーン担当、VPoEの河合(@vaaaaanquish)です。 サムネイルの写真は、娘が描いてくれたパパです。上手です。 本記事は、先日開催されましたKotlin Festにおいてエムスリーのスポンサーブースで展開していた『エンジニア トリ診断』の開発秘話を公開するものです。 Kotlin Festとエンジニアトリ診断 Kotlin Compose HTMLとは Compose HTMLをGitHub Pagesでホスティングする OGPを設定する Kotlinでフ…

刺繍ミシンで日本語を刺繍しよう

こんにちは! 虎の穴ラボ エンジニアのgodanです。 本記事は虎の穴ラボ2024年夏の連載ブログ 12日目の記事です。昨日は後藤さんの「TensorFlow.js で顔のランドマーク検出してみた」でした。 今週は「見た目でわかるビジュアル系!」ということで最近ちまちまとやっている刺繍の話をします。 ソースコードなどは一切出てこない趣味の話です。 刺繍ミシンとは 名前の通りですが、刺繍を施すことができるミシンの総称です。 その中でも一部のミシンはPCに繋いで任意の模様や柄を刺繍する事ができる機能…

SMTP D4C — SRE寄りのメール配信考察

メール配信の継続的信頼性を維持する為に必要な要素をまとめたSMTP D4Cという概念があります。 日本語では「いとも容易く得られる(わけではない)えげつない信頼性」となります。 SMTP D4Cを構成するのはつ次の五要素です。 Domain Authentication (ドメイン認証の徹底) Double Opt-in (確実なダブルオプトイン) Delivery (継続的な配信) Don't Change (配信の安定後は変更しない) Check & Change (定期的な確認と状況に合わ…

Difyを使ってノーコードでAIエージェントを作成する

こんにちは、機械学習チーム YAMALEX の駿です。 YAMALEX は Acroquest 社内で発足した、会社の未来の技術を創る、機械学習がメインテーマのデータサイエンスチームです。 (詳細はリンク先をご覧ください。) 最近は GPT-4o や Claude 3 を使ったアプリを、せっせと実装したりしていたのですが、Difyの登場により「もう、これでいいじゃん」という気持ちが抑えきれていません。 今回はそんなDifyを使って、「LLM自体の知識が足りないときにGoogle検索を行って回答す…

S3のフォルダ構造とプレフィックスの話

本記事は AWSアワード記念!夏のアドベントカレンダー 2日目の記事です。 🎆🏆 1日目 ▶▶ 本記事 ▶▶ 3日目 🏆🎆 こんにちは、佐々木です。 いろいろ思うところがあって、AWS Ambassadorに復帰することになりました。今年からTier制になって、最上位のPrincipal Ambassadorというのができるようです。まだクライテリアは発表されていませんが、せっかくなのでPrincipal目指して頑張っていきます。ということで、NRIネットコムのブログイベント「AWSアワード記念…

とあるプロダクトのエンジニアチームにKRとしてコード変更行数の変動係数を導入して強いチームを目指した話

はじめに こんにちは!社内の「エンジニアブログの更新を絶やさない会」の方から圧を激を貰っている Keeth こと桑原です!現在はEngineering Manager の見習いをしております. 私が所属しているサービスの開発運用に携わるチーム(Eng + PM + PD で構成。以下「サービスチーム」)では,OKR(目標と成果指標)を設定して取り組んでいます.本記事では, KR に盛り込んだ「変動係数」というあまり聞き慣れない指標を導入してみた感想や,その運用方法について振り返りたいと思います.…

自己肯定感低くてもなんとか頑張れたいくつかの方法

自己肯定感高いことに越したことはない。専門家のアドバイスを受けながら自己肯定感高められるならそうしたほうがよいし、高まらずとも低くなる原因を低減できるならそれも良いと思う。 そして自己肯定感って後から手に入れるのは結構難しいと思っているので、持っている人は本当に大事にしてほしい。 そんな自己肯定感低低な私でもここまでなんとかやってきましたってことでいくつか気をつけていることを書きます。誰かの参考になったらいいな。 自己肯定感とは Wikipediaによると 自己肯定感(じここうていかん)とは、自…

開発生産性カンファレンス 2024を堪能してきました

dev-productivity-con.findy-code.io 自分の所属しているクラスター社に相談したところお金を出してもらって参加できることになったので、開発生産性カンファレンス2024に行ってきました。自分が開発生産性に非常に興味が強いため各セッションすべて興味深く、またこれまで名前は知っているけど話したことのなかった人と色々と会話ができて、非常に堪能できました。 運営のファインディ株式会社のみなさん、ありがとうございました。 興味深かったセッション 顧客価値向上による開発生産性向上…

未経験からフィヨルドブートキャンプを卒業して、エンジニアになりました!

はじめに 6月半ばに自作サービスのリリースをもって、フィヨルドブートキャンプ(以下FBC)を卒業しました。 加えて並行して行なっていた就職活動で、第一志望の企業より内定をいただくことができ、7/1よりWebエンジニアとして働きはじめました。 この記事では、FBCでの生活や就職活動の振り返りを書きます。 FBCに入会を検討している方、現在学習中の方に読んでいただけると嬉しいです。 はじめに 自己紹介 フィヨルドブートキャンプとは? 入会まで 入会時の状況 FBCに入った理由 プログラミング歴 卒業…

DefenderでもMacを守りたい

はじめに こんにちは、CISO部の兵藤です。日々ZOZOの安全を守るためSOC業務に取り組んでいます。 本記事ではMicrosoftのDefender for Endpointを用いてAppleのmacOSに対してセキュリティ対策するTipsについて紹介します。 また、CISO部ではその他にもZOZOを守るための取り組みを行っています。詳細については以下の「OpenCTIをSentinelに食わせてみた」をご覧いただければと思います。 techblog.zozo.com 目次 はじめに 目次 背…

食べログの大規模販売管理システムを財務会計SaaSシステムに置き換えた話

目次 目次 はじめに 1章 課題の認識とZuora導入の決断まで 販売管理システムの課題 何を最初にやるべきか 実情を知る 理想像を固める 何を作り、何を作らないか どのSaaSを使うか 2章 Zuora導入設計 Zuoraプロジェクトチーム体制 Zuoraを知ろう! Zuoraプロジェクトにおいて何を開発するのか Zuoraの管理画面を使うか、それとも内製で作るか 新設機能のモック作成 食べログとのマッピング 3章 Zuora移行 データ移行 データ検証 突合バッチによる検証 データプールの副…

生産性の可視化こわい

TL;DR 立場によっては、組織全体の生産性の可視化が必要なのはわかる。 ただ、チーム単位での生産性の細かい可視化の話はちょっとこわい。チーム単位での生産性に関しては、ある期間にそのチームがどんな機能をリリースして、それがどうだったか、を評価して、をすればだいたい良いような。 生産性の可視化? 全然知らなかったんだけど、開発生産性の可視化を支援するSaaSがあると先日知った。こちら。 findy-team.io なるほど最近はすごい便利なものがあるなーと思った。 一方で、このツールと日々にらめっ…

Google フォームの共同編集設定に起因して発生していた情報流出についてまとめてみた

2024年6月以降、Google フォームの設定に起因する情報流出が生じたとして複数の組織より公表されました。ここでは関連する情報をまとめます。 回答情報を第三者に参照される恐れのあった共同編集設定 Google フォームの設定次第で外部から回答者の情報を閲覧することが可能な状態が発生し、実際に影響を受けたとして複数の組織が6月以降公表を行っている。 事案公表した組織が行っていた設定とは、Google フォームの「共同編集者の追加」において「リンクを知っている全員」が選択されている場合。 Goo…

コードの海からビジネスの大陸へ。COOに挑戦します。

Xなどではすでにお話ししていますが、2024年6月17日から株式会社DELTAという会社のCOO(最高執行責任者)を務めています。 今日から株式会社DELTAでCOOをやることになりました。CTOじゃなくてCOOです。なお、これまでの株式会社Singular Perturbations (犯罪予測のほう)のCTOも引き続きやります! pic.twitter.com/BmuGwhC6Az— Keisuke Nishitani (@Keisuke69) 2024年6月17日 この投稿では会社のロゴ画…

LLMを用いたガチャ指向ゲーム開発

自分の気に入るゲームが生成されるまでひたすらLLMを回す。これを仮にガチャ指向ゲーム開発と呼ぼう。 Claude 3.5 Sonnet のような高性能なLLMの登場で、LLMに簡単なゲームのアイデア作成からその実装までをさせることが可能になってきた。LLMから出てくるゲームの多くは、凡庸だったり、バランスが悪かったり、正しく実装できていなかったりする。でも、繰り返しLLMにゲームを生成させることで、面白い挙動をする、ゲーム一歩手前のコードを、稀に得ることができる。これを得るまでの行為がゲームガチ…

わたしの私用PCの開発環境

わたしに声をかけてくれるIT技術者、とくに経験が浅い人に私用PCの開発環境は何を使っているかということをよく聞かれます。なにかの役に立つかもしれないので、環境を紹介しつつ、どういう思いでそうしているのかについても書きます。 私のバックグラウンドを説明しておくと、会社員として15年ちょっとLinuxカーネルの開発、サポート業務をしていました。その後6年くらい別のSaaS企業で自社インフラ用の分散ストレージの開発をしています。このストレージはLinux上で動作します。趣味ではLinuxカーネルやその…

Reactベストプラクティス2: SWRを正しく使うには

javascripter です。ハローでは、初期メンバーとしてプロダクトのローンチ前からAutoReserve の開発に関わっています。 前回の記事に引き続き、筆者が社内で書いている技術ガイドラインについて紹介します。 はじめに ハローでは、高品質なコードを維持し、開発チームの技術レベル向上を図るため、チーム横断的に、有用な技術Tips、ベストプラクティス・コーディングガイドラインなど情報をNotion上に集約し、自由にエンジニアが閲覧・編集できるようになっています。 この取り組みの目的は以下の…

LLM時代のデータ基盤 : 非構造化データを扱うETLプロセスの重要性 #ベッテク月間

こんにちは!LayerXのバクラク事業で機械学習・データ周りを担当しております、たかぎわ (@shun_tak) と申します。 みなさま、ChatGPTの登場に衝撃を受け、これを日々の生活やビジネスに活用されていることかと思います。わたしも社内でChatGPT活用の勉強会を開催したところ、大変大きな反響をいただきました。 tech.layerx.co.jp ChatGPTの登場以来、AIを前提としたユーザー体験の構築、すなわちAI-UXの実現を目指すことがLayerX社内の共通認識になりました。…

チュートリアル: Yjs, valtio, React で実現する共同編集アプリケーション

Yjsは、リアルタイム共同編集を実現するためのアルゴリズムとデータ構造を提供するフレームワークです。Notion や Figma のように、1 つのコンテンツを複数人で同時に更新する体験を提供することができます。 Y.Map, Y.Array, Y.Text といった共有データ型を提供し、それらは JavaScript の Map や Array のように利用できます。さらにそのデータに対する変更は他のクライアントに自動的に配布・同期されます。 Yjs は Conflict-free Repli…

Reactベストプラクティス: react-hooks/exhaustive-depsのエラーを0にする

javascripter です。ハローでは、プロダクトのローンチ前からAutoReserve の開発に関わっています。 今回は、筆者が社内で書いている技術ガイドラインについて紹介します。 はじめに ハローでは、高品質なコードを維持し、開発チームの技術レベル向上を図るため、社内で継続的に技術Tipsやガイドラインの整備・蓄積を行っています。 チーム横断的に、有用な技術Tips、ベストプラクティス・コーディングガイドラインなど情報をNotion上に集約し、自由にエンジニアが閲覧・編集できるようになっ…

ゼロからはじめるOpenShift Virtualization(1)OpenShiftのインストール

Red Hatでソリューションアーキテクトをしている田中司恩(@tnk4on)です。 この連載はvSphere環境上にOpenShift Container Platform(以下、OpenShift)およびOpenShift Virtualizationの環境を構築する方法を解説する���リーズです。 可能な限り最小構成での検証環境の構築を目指し、1台のESXi上にOpenShiftをインストールしてネスト仮想環境でOpenShift Virtualizationを実行する方法を解説します。 また…

データベースの値をちょっとだけ書き換えたら検索に数十分かかる様になって障害になった裏話

はじめに 2024年1月にリテール(ネットショップ・レジ)部門からサービス(予約)部門に異動になった @ucks です。 異動してからはスマートリストという機能の開発を行っていて、5月6日に無事リリースできたのと、開発途中で障害に至ってしまった部分があるので、裏側を少し紹介しようかなと思います。 はじめに スマートリストとは スマートリストの設計 検索の仕様変更 高負荷時のハンドリング そして障害へ 見逃した点 DBの実行計画確認時の見逃し 動作確認時の漏れ 監視先の漏れ ログの損失 おわりに …

OpenSSHの脆弱性 CVE-2024-6387についてまとめてみた

2024年7月1日、OpenSSHの開発チームは深刻な脆弱性 CVE-2024-6387 が確認されたとしてセキュリティ情報を発出し、脆弱性を修正したバージョンを公開しました。この脆弱性を発見したQualysによれば、既定設定で構成されたsshdが影響を受けるとされ、影響を受けるとみられるインターネット接続可能なホストが多数稼動している状況にあると報告しています。ここでは関連する情報をまとめます。 概要 深刻な脆弱性が確認されたのはOpenSSHサーバー(sshd)コンポーネント。脆弱性を悪用さ…

AWSリソースの差分比較ツールを自作したのでご覧あれ

本記事は マイグレーションウィーク 6日目の記事です。💻🖥 5日目 ▶▶ 本記事 🖥💻 初めに ITの変遷と思想の変遷 新たな問題 作ってみた DARS 何と呼ぶ??? コードはこちら 機能紹介の前に 3つの機能 diff conf html バッチ編 課題 ユースケース 最後に 得られた副産物 人間は間違える 初めに こんにちは、上田です。 2024年5月にネットコムに入社したばかりで社内ネタを持ち合わせていないので、作ってみたシリーズに乗っかってみました。 また、今回のテーマはクラウドマイグ…

t-wadaさんの開発生産性の観点から考える自動テストを聴講して悔い改めたこと

t-wadaさんのセッションを聴講したこと 2024/6/29に開発生産性カンファレンスに参加してきました。 その中でなんでもかんでもE2Eテストでも実行してしまうことがあるけど、 悪ではないけどデメリットもあるよ。って話がありました。 speakerdeck.com スライドP47のアイスクリームコーンとピラミッドの図だけはご参照ください。 頭の中にその図が残っているため、前提になってます。 セッションの概要 アジェンダからざっくりお話は 信頼性の高い 誤検知(テストとして正常であるはずがエラ…

スクラムが「上手くいってる」「上手くいってない」の頭の整理

この記事を見かけて、やっとむさんだなーやさしく伝えたんだろうなーって思いつつ。「上手くいく」「上手くいってない」って幅がありそうだよなと思ったので、頭の中の整理をしてみることにした。来週の発表の準備が煮詰まっているから気分転換しているだけともいう。 yattom.hatenablog.com やっとむさんの記事を読む 「スクラムで開発を進めている」という状況で 「問題が多い→ならば→スクラムは合わない」のか?という問いに対して やっとむさんの回答は「問題がある→ならば→スクラムは上手くいっている…

理想のUIをめざして!Webでハーフモーダルを作って磨き上げた話

こんにちは!飲食店システム開発部オーダーチームの開発エンジニアを担当している堀口です。 食べログオーダーは、レストランでの飲食体験をより快適にするためのモバイルオーダーシステムです。飲食店に来店したお客様が自身のスマートフォンを使用してQRコードを読み取り、Web上でメニューをカートに追加し注文することができます。メニュー選択や注文操作はWebでありながら、ハーフモーダルを使用したネイティブアプリのような注文体験ができます。 この記事では、モバイルオーダーシステムのUI改善に焦点を当てます。ハー…

40年間エンジニアをやるために、真剣に考える7つのこと のスライドを8月9(月曜日)まで公開中です。

@Vengineerの戯言 : Twitter SystemVerilogの世界へようこそ、すべては、SystemC v0.9公開から始まった はじめに 2019年4月24日にツイートしたこれ。このツイートがきっかけで下記のブログ => Design Solution Forum 2019 での講演に繋がりました。 vengineer.hatenablog.com 8月7日から9日まで限定公開 Design Solution Forum 2019 での講演資料を 8月7日から9日まで限定公開して…

イーロンマスクの「開発の5ステップ」をまとめました - あなたの要件はアホだし、そのプロセスも要らない、すぐ最適化するな。

イーロンマスク氏がスペースXを案内するという動画(Starbase Tour with Elon Musk PART1)の中で語られた「開発の5ステップ」が僕的に衝撃でしたのでまとめます。 この内容、心底素晴らしいのですが、元動画では話が少しとっ散らかっていますし専門的すぎます。 僕自身、何度も内容を思い返して役に立ったのですが、見直すたび読解に苦労するので自分のためにまとめ直しました (ありがとう、僕!愛してるよ!)。 以降については、イーロンマスク氏が語る開発の5ステップについてまとめていま…

35年と3ヶ月間働いて、とうとう定年になりました。 区切りとして、定年エントリーを書きました。お楽しみください。

はじめに 今日、勤務先の制度上、定年を迎えました。大昔は、誕生日をもって定年でしたが、最近は定年を迎える月の末日ということのようです。 早いもので、35年と3か月(423か月)、雇われる身として、働いてきました。ちなみに、国民年金の満額は、480か月ですので、満額は貰えません。 今月末に定年エントリーを各予定です。若い頃の働き方が定年までできるのはほぼ無理です。家族が増えたり、家の購入、子供教育、親の介護などいろいろな事が起こります。起こる前提にしておかないと、辛いだけですそれから勤務先からの要…

freee PSIRTの風景:Dependabot alertの調査

こんにちは、PSIRTのWaTTsonです。 昨年の夏頃に、「Dependabot alertをSlackに通知して、トリアージ運用に役立てる仕組みを作ってみた」という記事を投稿しました: developers.freee.co.jp ここでは、新しく報告されたDependabot alertをSlackに通知し、Jiraチケットを作成してPSIRTメンバーをアサインし、トリアージを行って各開発チームのチャンネルにメッセージを送信する、という仕組みについて説明しました。 今回は、この中でPSIR…

Matzさんを交えて、RubyKaigi 2024の社内共有会を実施しました!

こんにちは!メドピアの伏見(@fussy113)です! メドピアでは、Rubyの父でありメドピアの技術アドバイザリーを務めていただいているMatzさん(@yukihiro_matz)をお招きして、オンライン会議を開催しています。 そのオンライン会議にて、5月に開催されたRubyKaigi 2024に参加したエンジニアからの共有会を実施しました。 この記事ではその共有会のレポートをお届けします! RubyKaigi 2024 と メドピアのスポンサーの運用 RubyKaigiのプロポーザルを通した…

Googleフォームの設定ミスによる情報漏えいが多発~あなたのフォームは大丈夫? 原因となる設定について解説~

デジタルペンテスト部の山崎です。4月から「セキュリティ診断」の部署が「ペネトレーションテスト(ペンテスト)」の部署に吸収合併されまして、ペンテストのペの字も知らない私も晴れてペンテスターと名乗れる日がやってまいりました!(そんな日は来ていない😇) そんなわけで、新しい部署が開設しているブログのネタを探す日々を送っていたのですが、最近、Googleフォームの設定ミスによる情報漏えい事故が増えてきているようです。どのような設定が問題となっているのでしょうか? 同じような事故を起こさないよう、設定項目…

Xで場所を「中国」にしたらトレンドに「石丸」や「蓮舫」が出たから「中国から工作」は苦しいのでは

https://x.com/0ne0saka/status/1804799305976582232 https://x.com/0ne0saka/status/1804827008813433106 記録がてら。Xは検索欄の「歯車」を押下することによってトレンドなどを別の国や場所に変更することが可能になっている。基本は「日本」だけど、ここを「中国」にしたら「池袋駅東口」などが出た、つまりは「中国」で「トレンドになるほどに投稿されている」から「中国の工作」だ、というのが冒頭の逢坂一なるアカウントの…

N予備校の規約類を microCMS で管理して、運用を改善した取り組み

はじめに こんにちは。Webフロントエンドチームの山口です。 この記事では、N予備校の規約類を microCMS で管理して、運用を改善した取り組みについてご紹介します。早速ですが、前置きは抜きにして本題に入りたいと思います。ぜひお付き合いください! 背景、前提 N予備校では、基本的な 利用規約 の他、定期的に開催されるキャンペーンの応募規約など、様々な規約を公開しています。 中野信子講座での著書プレゼント企画 受講者参加型お悩み相談企画 総数は年々少しずつ増加しており、記事の執筆時点で23件も…

拡張機能で Chrome DevTools に独自パネルを追加してトラブルシュートに役立てよう

こんにちは、カスタマーサクセスエンジニア(CSE)の komo です。 この記事では CSE の主業務の1つにテクニカルサポートがありまして、それを効率化するために作ったツールの話をします。 具体的には Google Chrome 拡張機能で DevTools に独自パネルを追加して、トラブルシュートに有用な情報を表示させるツールです。実物をそのまま紹介はできないため、ひな形を別途作りました。作り方を書くので、同じようなカスタマー系エンジニアの方々に真似してもらって、役立ててもらえると嬉しいです…

事業譲渡を受けたアプリとの統合で失敗、 そしてユーザーからの評価回復に至るまで

こんにちは、EV充電サービス事業部でFlutterエンジニアをしている小林です。 2023年12月に弊社とSmart Shopping様と共同で「IoT系のプロダクト開発の裏側」というテーマのオフライン勉強会を開催いたしました。その中で「事業譲渡を受けたアプリとの統合で失敗、 そしてユーザーからの評価回復に至るまで」というタイトルで発表した内容を、改めてブログ記事としてまとめます。また、その後日談についても触れようと思います。 enechange-meetup.connpass.com

何が事業貢献なのか分からなくなっていた伊藤直也さんが再認識したユーザーエクスペリエンスへのコミット

ソフトウェアエンジニアは、どのように事業に貢献すべきか? 宿泊施設やレストランの予約サービスを提供する株式会社一休で執行役員CTOを務める伊藤直也さんは、2016年に入社しておよそ2年間、心の奥に抱えた悩みを解消できないまま仕事をしてきました。 伊藤さんは、2000年代から複数のWeb系テックカンパニーで技術部門のリーダーとして活躍し、現在でも利用される個人向けWebサービスのローンチをいくつか手掛けています。一休には入社以前からフリーランスで技術顧問を務めており、会社がヤフーグループ(当時)に…

CloudNative Days Summer 2024 に参加しました!!

はじめに こんにちは! 6/15 に札幌で開催された CloudNative Days Summer 2024 (CNDS) に参加してきたので、その様子をお伝えします! freee からは SRE Platform Delivery チームの akito と tetora が参加しました。 会場:札幌コンベンションセンター 前夜祭の様子・当日会場の雰囲気など CNDS の前夜祭が催されていたので、それにも参加してきました。 ジンギスカンの食べ放題で最高に美味しかったです! 同じテーブルに CN…

社内の基盤を活かして爆速開発を実現するために重視したマイクロサービステンプレートの5つの要点

はじめに 転職後の二つの喪失感への対応 所属チームの現状とMonotaROのアプリケーション/サービス共通基盤(所謂プラットフォーム) 所属チームの状況 社内プラットフォームの状況 マイクロサービス開発のためのテンプレートの導入 開発のロケットスタート:テンプレートの早期提供 テンプレート作成の5つの要点 1. ベンダー非依存なObservabilityの実装 2. CI/CDを早期に提供(特にLinterを最初期に) 3. APIプロトコルとして、JSON over HTTPとgRPCの双方を…

コードを書き始める前からテストをずっと考える ─ 継続的テストモデルとシフトレフトなテスト活動をアジャイルにどう取り入れるか

読者の皆さんは、テストについてどのようなイメージをお持ちでしょうか。「開発の後に行う確認作業」といったイメージを持たれている方もいるかと思います。 しかし、開発しようとしているソフトウェアに不具合の混入を防ぐには、もっと早い段階でテストについて考えることが必要です。こういったテスト活動は、プログラムを1文字も書いていないときから始めることができるのです。 本記事では、2016年に提唱された継続的テストモデルを紹介しつつ、アジャイルとも親和性のあるシフトレフトなテスト活動について解説していきます。…

systemdにバグ./home以下のファイルが全削除される可能性あり

systemdのバージョン256に /homeディレクトリ以下のファイルを削除してしまうバグがあったそうで,修正版の 256.1 がリリースされています.systemdのissuesによると,一時ファイルを一括削除する systemd-tmpfiles --purge コマンドが /home以下を不要ファイルと誤判定して削除するそうです tmpファイルを消すだけのコマンドと見せかけて,home以下も消すという邪悪なバグなので注意が必要です.心配な人は systemd のバージョンを確認しておきま…

Kotlin Fest 2024 参加レポート

Kotlin Fest 2024 こんにちは! マルチデバイスチームの小林(@bakobox)とデジスマチームの荒谷(@_a_akira)と大和(@daiwahome0)です。 Kotlinに関する技術カンファレンス「Kotlin Fest 2024」が6月22日に開催されました!*1 エムスリーはひよこスポンサーとして協賛させていただき、弊社社員も何人か参加したので振り返りを行いたいと思います! (Kotlin Festスタッフとして星川(@oboenikui)も参加していました) *1:ht…

Nuxt 3 への移行に Nuxt Bridge を使うのはいかが?

こんにちは!フロントエンドエンジニアの土屋 (@tutti2612) です。 いよいよ Nuxt 2 の EOL が迫ってきましたね。 nuxt.com 先日、弊社でもとあるプロダクトの Nuxt 3 への移行を完了させました。 メドピアでは既に複数のプロダクトで Nuxt 3 への移行を行ってきましたが、今回の移行では今までとは違ったアプローチを取りましたので、その詳細をお伝えしたいと思います。 これから Nuxt 3 への移行を考えている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。 今回の移…

スプリントプランニングの未来予測: 予言の書

こんにちは! SmartHR プロダクトエンジニアの @sakata と @hypermkt です。 SmartHRではほぼすべてのチームでスクラム開発を行っています。スプリントプランニングとスプリント進行中における課題に対し、私たちのチームでは「予言の書」という取り込みを行っています。本記事では、この「予言の書」の概要とその効果についてご紹介します。 予言の書が必要な背景 スクラム開発で、チームが消化できるキャパシティからタスクを選定したにも関わらず、すべてのタスクの消化ができなかったという経…

Unityクライアントのパフォーマンス改善の進め方

はじめに パフォーマンス改善についての参考文献 実機計測 フィーチャーフラグ 計測・プロファイリング 効果見積 効果計測 おわりに はじめに こんにちは、クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアのsotanです。今回はUnityクライアントのパフォーマンス改善の取り組みについて紹介します。ユーザーの皆さまに快適な体験を提供できるように、新機能の開発や既存機能の拡張・修正と並行して、パフォーマンス改善に取り組んでいます。具体的な改善点や改善方法を全て紹介することはできないのですが、どのような雰囲…

React 19 で変わるアクセシビリティ周りの技術

こんにちは。アクセシビリティ本部のアクセシビリティエンジニアの五十嵐です。SmartHRでは主にアクセシビリティテスターが見つけた課題を技術的な観点から改善したり、根本的な問題を解決するための仕組みづくりを担当しています。 さて、Meta が開発する UI ライブラリとして長い間人気を博している React ですが、2024年4月に最新版であるバージョン 19 のRC版が公開されており、注目を集めています。 バージョン 19 では "use client" や "use server" でも知ら…