仕事力

心に響く自己啓発

リフレーミングとは?

フレーミングとは、フレーム(物事の枠組み)をリフレーム(組み直す)することです。物事を見る視点を変えると、別の枠組みに捉え直すことができます。つまり、デメリットやネガティブなものが捉える枠組みを変えることによって、メリットやポジティブなものとして捉え直すという思考方法です。

たとえば、急ぎの仕事をしていて、「もう1時間しかない」と考えるか、「まだ1時間もある」と考えるかといった違いです。
以前、僕はマーク・トウェイン著「トム・ソーヤーの冒険」(彩流社 1996年)を拝読しました。その中のエピソードの一つが���フレーミングだと言えます。

トムは、いたずらの罰として、土曜日の休みに家の塀に白色塗料を塗る仕事を、ポリー伯母さん(トムは両親を亡くしている)から言いつけられました。

塀の高さは9フィート(約2.7メートル)、長さは30ヤード(約27.4メートル)もありました。

この塀をトム一人で塗れというのは、たいへん厳しい罰です。トムは知恵を働かせ、ちょっと視点を変えて行動します。

塀の前を通りかかる友達に、トムはいかにも楽しく壁塗りをしている様子を見せつけるのです。友達がちょっとやらせて欲しいと言っても、断ります。友達が持ち物を代わりに渡すと申し出ると、しぶしぶ塀塗りをやらせてあげました。

通りがかった友達が、次々と塀塗りを行い、持ち物をトムにくれました。

ようやく塗料がなくなって、塀塗りは終了しました。塀のほうは三度も塗り重ねられました。また、友達のリンゴやはじき石など多くの持ち物がトムのものとなりました。

トムが働かせた知恵は、まさしく「リフレーミング」です。面白くない仕事が、楽しい仕事に変貌したのです。

2022年7月3日に書いた記事「トム・ソーヤーの塀塗りは、仕事でしょうか?」について、僕はリフレーミングみたいにちょっと視点を変えてみました。

 

coco02hibi9.hateblo.jp