妻の出産予定日に合わせて有給休暇と出産後には産後パパ育休を取得したいと考えていました。
勤めている会社では、今までに育休を取得する人もいなく、私の少し前に奥さんが出産をして産後パパ育休を取得する予定の人が1人いるくらいでした。
なので、会社としては私が2人目の産後パパ育休取得者になる予定でした。
私の行っている仕事自体が特殊で、業務は私しかできない状況だった為、産後パパ育休を取得する4ヵ月前から取得をする意思を上司や会社に対して伝えていました。
その際にも「育休って使ったことがないからわからないけれど、仕事しません!」って『育休=仕事をしないわがままな人間』みたいなニュアンスの言われ方をされたが、その場では産後パパ育休を取得することに関しては承諾をもらった。
けれど、いい方的には『育休なんて取るなよ』と遠回しに言われているような感じだった。
その後は上司から「育休を取得するにあたって、私の業務をどうしていくか」を考えてくれないかと言われて提案をした。
- 育休にするのではなくリモートワークにする
- Aさんに業務を引き継ぐ
- 業務自体をストップする
といった内容で提案した。
そもそも会社組織的に考えたら、部署内の環境を整えるのが上司の仕事になっている。
私が考えることではないし、私の権限を越えていると思う。
ただ、育休を取らせてもらう以上、会社に協力していこうと思っていた。
提案すると、会社役員と話し合いをするとのことで話が終わった。
この時点で育休取得日まで残り1ヵ月になるまで何も話が降りてこなかった。
さすがに心配になってきたので、上司に「この間の育休中の業務に関しての提案どうなりましたか?」と聞くと「〇日に役員Aが出社するから聞いてみる。」と言われるがその日を過ぎてもなんにも音沙汰なし。
それから出産予定日が早まり、育休取得日��早まった。
もともと、妻の入院日から有給も使う予定だったので一気に会社に行く日数が減って長期の休みまで残り2日になった。
残り1日の時点でも上司に聞いてみた。
「育休中の業務に関する提案はどうなったんですか?」
すると上司は「今日、役員Bが出社するから聞いてみる」といって終わった。
結局、その日に育休中の業務をどうするのかは決まることなく休暇前の出勤最終日になった。
その日に役員Bから電話が来て上司から育休中の業務に関する対応を聞いたか確認をされた。
もちろん、そんなことは聞いていない。
聞いていない。提案もして何回も確認をしたが「確認する」の1点張りで何も進捗がなかったことを伝えた。
しかし、その役員からは業務に関することは1ヵ月前には決まっていて、上司が私に伝えておくと言っていたようだ。
もちろん聞いていないし、最近まで「提案した内容がどうなったのか」を確認する中で上司は「確認する」と言っているのだから私に伝えていないのは明白。
けれど、その後に上司から「1ヵ月前に決まった育休中の対応について共有をしたつもりだったが聞いていなかった人がいる以上、私の伝え方が悪かった」と役員と私に述べた。
そもそも、昨日にも確認したのに「役員に確認する」と返事をしている時点で話がおかしい。
その後、役員2人、上司1人、私の4人がZOOMでミーティングが始まった。
結果的に、業務の合意もしていないのに強制的に業務をさせられる結果になった。
「いつの何時から業務ができそうか?」
「育児がどれくらい大変かわからないけれど半日育児をしなくても大丈夫でしょ」
「無痛分娩は出産後が楽だから、奥さんは出産後も元気なんだし半日くらい任せられるよね」
「育休期間中の1時間2時間のリモートでの作業対応はそのくらいサービスでやってくれよ」
といった内容を話され、精神的な苦痛を受けながらもなんとか産後パパ育休を取得することに成功した。
けれど、もどかしい気持ちもたくさんあった。
自分の家族を馬鹿にされているような気もするし、法律的にどうなのかとも思う。
話を聞くとたくさん腑に落ちないことばかりがあった。
でも、やっぱりこの言葉が一番腹が立った。
「育児がどれくらい大変かわからないけれど半日育児をしなくても大丈夫でしょ」
「無痛分娩は出産後が楽だから、奥さんは出産後も元気なんだし半日くらい任せられるよね」
これ、世間の女性に言えますか?
普通にありえない言葉だと思う。
それに次の日から妻が出産の為の入院が始まるんですよ?
精神的に不安定な状況に追い打ちをかけられて会社から送り出された。
ただ普通に「大変かと思うけれど頑張って!」とかあるだけで違うのに、それすらもない。
もうこの会社で仕事をするのは辞めよう。
仕事に復帰して落ち着いたら辞めることを決意しました。
社員の家族のことも考えられない会社で仕事をしたくない。
ただそれだけ...
いろいろあったけれど、私は産後パパ育休を取得することができた。
でも、世の中には取得したくてもできない家庭がある。
もう少し、取りたい人が気軽に産後パパ育休が取得できたらいいのに...
そんな風に考えさせられる出来事があった。