こけし日記

太田明日香のブログです。

いい文章を書きたい

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朝、これを書いて、そのあと、別のSNSにも投稿したら、「売れる売れないと文章のよさは別物で、よい文章がもっと増えてほしい」というコメントをもらった。
それを読んで、なんか自分の考えは狭かったなと思った。
結構長いあいだ、何のために書くのか、書きたいのか、よくわかんなくなっていた。
人のために書かないといけないとか、読者の方を向いて書かないといけないとか、そういうことを思う一方で、書いて稼ぎたいとか自分が書きたいことを書きたいと思って迷走したりしていたけど、自分��やることは「いい文章を書く」に尽きると思った。

自分が思う「いい文章」とは対象に対して、誠実に向き合い、対象について人に正確に伝える文章のことだ。それができていれば、バズるとか褒められるとか、金がもらえるとか、売れるとか、あんまり関係ないんじゃないかと思った。

なんのために書くかが自分でもわからなくなっていた。作家と自称するとかしないとか、書くことで食べるとか食べないとか、商業出版か自費出版かとか、そういうことばかり気がいっていた。けど、それはもう二の次で、第一に優先することは「いい文章を書く」で、それができたら、もうそれで充分じゃないかと思った。

対象や文章と向き合えていたら、人と比べるとかうらやましいと思うとかはもうどうでもよくなるんじゃないかと思った。

前にインゴルドの『ラインズ』を読んだときに、文章を書くことは読者へと至る道なのだと思った。

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でも、それだけだとまだ少し何か足りないような気がした。
読んだときは読者のために書くのが書き手の役割なんだと思ったけど、今日、文章が読者の見たいものだけ、書き手が見せたいものだけを見せるものではあってはならないということに気づいた。
対象と読者をつなぐ道が文章で、それをつなぐのが書き手の役割なのだとわかった。
どれくらい対象のこと正確にとらえ、それを技術でもって正確に再現し、読者に伝えられるかが大事なんだとわかった。
書き手がどう思われるかとかそれで報酬が発生するかどうかは、対象にとっては関係のないことでおまけなんだと思う。
「いい文章を書く」を目標にしていれば、他人との比較で悩むことも減るのかもしれない。
今年はとにかくどんな媒体であろうと、「いい文章」を書きたい。
報酬が発生するか否か、ウェブか紙か、商業か自費出版か関係なく、とにかくなんでもいいから「いい文章」を書きたい。
それを続けることが自分にとって大事なことなんだと思う。
そのためにがんばりたい。