あかぎれが痛い

お腹が痛い人のブログです。Techネタや旅行ネタ中心に書いてます。

初めての親子旅行を前日キャンセルしたがほぼ全額返金された話

3ヶ月前から予約していた沖縄旅行を子供の体調不良により出発の前日にキャンセルした。

これで発生した費用は1100円のみだったのでその顛末をメモっておく。

旅行で発生する見込みだった費用

いずれも概算。

項目 金額 備考
航空券 8万円 2名分往復(※セール料金)
宿泊費 5万円 2名×2泊分(キャンセル保険加入)
レンタカー 1.5万円 2日分(チャイルドシート含)
空港駐車場 0.4万円 仙台空港の3日分
ペットホテル 1.2万円 5日分(営業時間と定休日を考慮)
滞在費 - 検討対象外

ペットホテルについては、飼っているうさぎをホテルに預けたために発生した費用。

非常に重要なのは、HISやJTBといった旅行代理店は利用せず、すべて自家手配で行ったこと。詳細は後述する。

キャンセルで帰ってきた費用

項目 金額 備考
航空券 8万円 全額(手数料なし)
宿泊費 5万円 全額(保険適用)
レンタカー 1.4万円 手数料1100円のみ発生
空港駐車場 0.4万円 前日までキャンセル費用なし
ペットホテル 0.9万円 差額返金(1泊のみ請求)

ペットホテルについては実際に1泊預かっていただいており、不泊分は全額返金されているため、キャンセル料には含めていないが、表には掲載した。

よって、差額として発生した費用はレンタカーキャンセルで発生した手数料 1100 円のみとなる。ちなみに、タイムズのレンタカーだった。

ちなみに、この払い戻しのために別途幾らかの費用は発生しているので、本当に1100円だけで済んだわけではない。詳細は後述した。

どうやってキャンセルしたか

航空券とホテル以外

前日までのキャンセルが無料(レンタカーだけは事務手数料1100円が請求される)ということを把握した上で予約を行なったため、前日に子供を小児科に連れて行き、旅行はキャンセルせざるを得ないということが発覚した時点ですべてキャンセルした。

ホテル

未就学児を連れていくという上では急なキャンセルがあり得るという前提で、ホテルにはキャンセル保険を使った。ホテルの予約は楽天トラベルで行ったので、楽天トラベルが代理店になっているキャンセル保険の Mysurance を利用していた。

hoken.rakuten.co.jp

楽天トラベルが代理店になっているとはいっても、楽天トラベルのシステムからシームレスに接続されているわけではないので、Mysuarance のサービスサイトへ遷移して申し込みを行う必要があったのが面倒ではあったが、そこまで大変ではなかった。また、保険の請求も特に迷う点はなく、問題なかった。

航空券

これが一番厄介だったので深掘りしておく。

まず、今回の航空券は ANA のタイムセールで確保した航空券であり、通常であれば出発の55日以内では払い戻しは不可(キャンセルはできるが返金はない)になる。

ただし、これには例外があり、本人や同行者が病気や怪我により搭乗予定の便に乗れなくなったことを証明する医師の診断書があれば、全額払い戻しにできる制度がある。

ana-support.my.site.com

この制度には非常に厄介な制約がある。それが、予約システムからの対応ができず、ANAの電話窓口からの対応か、空港のカウンターで相談する必要がある点。

ひとまず病院の先生に事情を話し、3000円で診断書を発行してもらった。

そのうえで、ANAに電話しようと思ったが、そもそもANAの電話窓口を探すのがめちゃくちゃ難儀した。検索してもこのページに行き着くが、電話番号が掲載されていない鬼仕様だった。

www.ana.co.jp

三者のアフィサイトにはそれらしい電話番号が掲載されていたが、以前似た手口で電力会社を装った取次業者につながったことがあり、公式サイトや信ぴょう性のあるサイト以外では電話番号は参照しないようにしているためその情報は利用しなかった。

結果、上記ページにアクセスすると表示されるチャットボットに「問題が解決しないから相談窓口の電話番号を教えて」と伝えたところ、すんなりと番号を教えてもらえた。

そこには悪名高いナビダイアルと、03から始まるの2つの番号が提示され、どちらにもかけたが、ナビダイアルは、つながるものの20分保留にしていてもオペレーターにつながる気配はなく、東京の番号にかけたらそもそも話中になりつながりもしなかった。

これではらちが開かないため、熱を出して泣いている子供を嫁に託し、診断書を握りしめて仙台空港までひとっ走りすることにした。この時すでに19時15分。仙台空港ANA便の最終が20:25の名古屋行きなので、おそらく20時にはカウンターは閉まるだろうと読み、高速道路を使ってなんとか19:40に空港に到着。片道740円をNEXCO東日本に支払う。

空港にあるタイムズの時間貸し駐車場に車を止めて搭乗カウンターへひとっ走り。仙台空港は2回しか利用したことがないので慣れていないこともあり、搭乗口ではなく到着口に突入したため道に迷い、サービスカウンターのお姉さんにANAのカウンターまでの道を聞いたところ「あと10分で閉まるので急いでください」という助言をいただく。やはりカウンターは20時で閉まるようだった。

なんとかANAのカウンターに着いたのが50分。事情を伝え、キャンセルしたい旨と、傷病特例を利用したく診断書がある旨を伝えたところ、クレカへ全額返金の手続きを行なっていただき、返金となった。

今考えれば、傷病特例は飛行機の搭乗手続き終了前まで可能ということなので、翌日の昼まで(仙台→那覇便は1日1便のみで、11:55発)にやればよかったと冷静になった今は思う。。ただしこれも経験していないとそういう判断は難しかったと思う。

駐車場まで歩いていたら、前にうちの子供よりも断然小さい子供を抱いた家族が歩いており、旅行の思い出を楽しげに語っているのを見て、その家族に罪はないが、ちょっと涙ぐんでしまった。

旅行商品ならどうだったか

ちょっと疑問に思ったのが、今回はほぼ全額返金にすることができたが、パッケージツアーや団体旅行だった場合はどうだったのかも予後のために調べてみた。

HIS の場合

HIS に限らず、そもそもパッケージツアーの場合は決済してしまうと出発14日前のキャンセルであっても事務手数料などが発生し、それを差し引いた金額が返金になる。

そしてHISの場合、航空券のキャンセルポリシーは自家手配と同じになっている。

www.his-j.com

が、HISの場合は、同様のシチュエーションであれば、キャンセル料が発生しない可能性が示唆されていた。

www.his-j.com

正直これなら自家手配の方がよい。

JTB の場合

HIS よりも良心的で、前日キャンセルであっても 50% のキャンセル料になるようだった。

www.jtb.co.jp

ただし、病気によるキャンセルに関する特例は調べることができなかった。

まとめると

旅行代理店を使う場合は、キャンセル保険を払った方がいいかもしれない。ただし、HISのキャンセル保険は最大でも70% の返金なので注意が必要。

個人的な見解を述べると、国内旅行の手配なら代理店を利用しない方が柔軟かつやり取りもダイレクトにできるので、手続きそのものも旅行の一部として楽しめる属性であれば、あえて代理店を選ぶメリットはないと感じた。

総括

実は自分自身も旅行の1週間前にひどい風邪をひいてしまい、これを書いている現在も万全の体調ではなかったので、色んな意味で、今回はキャンセルになってよかったと今は思っている。子供の熱も下がり、嫁と元気に散歩に出かけた合間に、このエントリを書くこともできた。よく考えれば、こういうアウトプットの時間も長らく取れていなかった。

旅行の予定を入れたことが、もしかしたら精神的に追い詰めていたかもしれない、と今は感じる。

そして、今後の教訓としては、小さい子供を連れての旅行は、予定を柔軟に変更できる宿泊先・交通機関を利用するのがよく、自家用車で行ける目的地を選んでおくのが、なんだかんだ精神的にも金銭的にも良いというのが今回の知見となった。

正直、今回はうさぎに無用なペットホテル利用を強いてしまったという点で申し訳なさが半端ない。うさぎも7歳と高齢なので、今回の旅行が最初で最後のホテル利用だろうと思っていた。幸い、ホテルでも元気に過ごすことができていたようではあったが、当分は家族旅行は一泊二日までの近場で済ませる必要がありそうだ。